伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和7年度認定
糸島そうめんちり
福岡県糸島市の「そうめんちり」は、明治30年代以前には既に成立していたことが調査で判明しており、100年以上の歴史を持つ伝統料理です。怡土・雷山など中山間地域を中心に、農業を基盤とする暮らしの中で育まれてきました。これらの地域では、古くから10~20羽程度のニワトリを飼育する家が多く、鶏をさばいて作る鶏料理の一つとして「そうめんちり」が発展したと考えられています。各家庭で鶏ガラや肉を無駄なく使い、砂糖と醤油で甘辛く調えた出汁に、季節の野菜を煮込んだ「ちり」をそうめんにかけていただくのが特徴です。お盆や正月の来客、農作業の助け合い、地域の行事など、人が集まる場で「何かあったら、そうめんちり」と言われるほど親しまれてきました。糸島ならではの「おふるまいの料理」として、地域のつながりとともに今へと大切に伝えられています。
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