伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和7年度認定
えび餅
宮城県栗原市は、江戸時代から餅文化が息づく地域です。正月や祭礼、冠婚葬祭などの「ハレの日」には必ず餅をつき、神仏に供え、そのおさがりを食べる文化が今も続いています。多い地域では年間七十日も餅を食べていたといわれ、五十種類を超える餅料理が受け継がれています。餅文化を象徴する特徴的な料理が「えび餅」です。つきたての餅に沼えび(ヌカエビ)を醤油と酒で煮絡める素朴な料理ですが、赤く色づくエビと白い餅のコントラストがめでたさを表し、正月や来客時のご馳走として欠かせない一品です。えび餅が育まれた背景には、仙台藩の穀倉地帯として多くのため池が整備されてきたことや、伊豆沼・内沼などの湿地が広がり、ヌカエビが身近に生息していたことがあります。水辺の恵みは農村の貴重なタンパク源でした。餅文化が変化する現在も、えび餅は祝いの席を彩る栗原らしい料理として作り続けられています。
宮城県
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